大人も読みたい児童文学
(5回連続講座)
明治時代から現代に至るおとぎ話や童話、児童文学の中から代表的な作家を取り上げ、児童文学の魅力や特質を紹介するとともに、大人が児童文学を読む意義について考えます。私たちが子どもの頃に見たものや感じたことは、問題を多く抱えた今の社会を前向きに生きようとするとき、大きな意義があるのではないでしょうか。
講座紹介
受講料 | 3,000円 |
定 員 | 30名(先着) |
申 込 | 講座は終了いたしました。 |
①巖谷小波のおとぎばなし-明治の児童文学-
日 時 | 2016年6月5日(日)14:00~15:30 |
場 所 | まちなかキャンパス長岡3F 301会議室 |
講 師 | 白百合女子大学 非常勤講師 中川理恵子 |
内 容 |
日本で初めて子どもに向けて物語が創作された時代に注目します。日本の児童文学・文化を開拓した巖谷小波の「おとぎばなし」を読み、昔ばなしとは異なる面白さの秘密に迫ります。また、作品の背景にある「子ども観」や社会状況についても考えていきます。 |
②大正期の小説家と童話
日 時 | 2016年6月12日(日)14:00~15:30 |
場 所 | まちなかキャンパス長岡3F 301会議室 |
講 師 | 早稲田大学 教授 千葉俊二 |
内 容 |
大正期の作家たちは、明治期の児童文学を読むことで文学的な感性を培っていきました。幼少期における児童文学の読書体験は、私たちの人生にどのような影響をもたらすことになるのでしょうか。谷崎潤一郎や宇野浩二などの大正期の作家たちの具体例を取り上げながら、考えてみましょう。 |
③小川未明童話
日 時 | 2016年6月19日(日)14:00~15:30 |
場 所 | まちなかキャンパス長岡3F 301会議室 |
講 師 | 上越教育大学 教授 小埜裕二 |
内 容 |
未明文学の原点は、彼のふるさと越後にあります。北国人の我慢強さ、相互扶助の精神、名を譲り、労をいとわず、さりげなく人を助ける心は未明文学にも流れています。正義のために真理に殉じよう、子どものために第一義のものを与えたいと願った未明童話について解説します。 |
④宮沢賢治童話
日 時 | 2016年6月26日(日)14:00~15:30 |
場 所 | まちなかキャンパス長岡3F 301会議室 |
講 師 | 明星大学 教授 平澤信一 |
内 容 |
詩「雨ニモマケズ」や少年小説「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」などで知られる宮沢賢治について、彼が生前刊行した唯一の童話集である『注文の多い料理店』の作品(表題作ほか、「どんぐりと山猫」など)を読んでいきます。 |
⑤日本児童文学の現代
日 時 | 2016年7月3日(日)14:00~15:30 |
場 所 | まちなかキャンパス長岡3F 301会議室 |
講 師 | 武蔵野大学 教授 宮川健郎 |
内 容 |
詩的・象徴的なことばで心象風景を描く「童話」は、1959年に刊行された『だれも知らない小さな国』(佐藤さとる)などによって、散文的なことばで子どもをめぐる状況(社会)を描く「現代児童文学」に転換します。日本児童文学の現代と、現在の課題について考えます。 |